白熱の野球に熱々の球場グルメ!実在する食べ物に心もお腹も大満足すること間違いなし『野球場でいただきます』をレビュー
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食べ物にまつわるマンガは星の数ほど存在する。野球にまつわるマンガも同様だ。しかし、各地の野球場でのみ食べることができる「球場グルメ」にフォーカスしたマンガがあるだろうか。そんな稀有なテーマをあつかい、女子ふたりが白熱の野球を背景に、熱々の球場グルメを体験してまわる作品が『野球場でいただきます』(出内テツオ/KADOKAWA)だ。
本作は「次にくるマンガ大賞2024」のWebマンガ部門で第1位を獲得した『ふつうの軽音部』の作画を担当している出内テツオ先生の過去作になる。キャッチーでかわいらしいキャラクターの魅力はすでに健在。そんなヒロインたちが食べる球場グルメのおいしそうなこと。お酒に合うジャンクなものも多く、どれもが強く食欲を刺激してくる。そして、もちろん実際に球場に足を運べば、同じものを食べることだってできるのだ。
千葉マリンスタジアムの「マリン3大もつ煮」や、MazdaZoom-Zoomスタジアム広島の「カープうどん全部のせ」など、その土地や球団の特色を生かした球場グルメは多岐にわたる。また各話の最後には、作中では描き切れなかったグルメも「おかわり」という形で紹介してくれるので、相当の数の球場グルメを知ることができる。