『季節が好きなわたしとマダム』(にいざかにいこ/KADOKAWA)は、うつろう四季の中に小さな喜びを見出すキコと節子さんの日々を描いた漫画。秋が深まってきた頃、ふたりが繰り出したのは図書館。どうやら読書の秋を堪能するようだ。
キコと節子さんは、それぞれ相手にすすめたい本を選び、2週間後にまた集まって感想を聞き合おう——という約束をする。節子さんがキコのために選んだのは70年以上前のファンタジー作品。キコは、最近本を読んでいなかったので文字を追えるだろうかと心配するが、いざ読み出したら本の世界に入り込んでしまった。
お腹がすいた、でも早く続きを読みたい! そう思ったキコは冷凍庫から“へそくり冷凍”のおにぎりを取り出す。ごま油でカリッとさせた雑穀入りの焼きおにぎりはとてもおいしそう。インスタントのお味噌汁と、朝多めに切って残しておいた秋の梨を添えていただくキコ。こんなふうに簡単な付け合わせがあれば、シンプルな昼食でも満足感が高まりそうだ。
工夫上手なキコの“へそくり冷凍”を用意しておく手際の良さにも感心してしまう。雑穀などを入れて炊くごはんは、2合で焼きおにぎり10個分。何かと忙しい平日の昼間などの“へそくり冷凍”にちょうど良さそうだ。本書のレシピを参考に、香ばしい味付けで作ってみてはいかがだろうか。
文=吉田あき