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トム・クルーズ主演、アレハンドロ・G・イニャリトゥの最新作「DIGGER/ディガー」は控えめに言っても大傑作だった。「今、この時代に見るべき映画」は何かと聞かれたら、まず本作をまっさきに挙げるだろう。それほど本作はウィットに富んだすばらしい悲喜劇なのだ。


アメリカの石油王であるディガー・ロックウェル(トム・クルーズ)は、強欲で傲慢な大富豪を絵に描いたような人物。利益追求のために北海の油田プラントを強引に稼働させたことで地球が滅亡するかもしれない事態に。大統領らアメリカ政府をも巻き込み、混沌(カオス)となった世界でディガーがとった行動とは…。


圧巻はなんといってもディガーを演じる主演のトム・クルーズだろう。エキセントリックで傲岸不遜な石油王を嬉々として演じており、その突き抜けた演技に快哉を叫びたいほどだ。実はトム・クルーズはその華麗なルックスに目を奪われがちだが、演技の実力は折り紙付きであり、これこそがデビューから45年もの長きにわたりハリウッドの第一線で活躍し続けてきた理由でもある。そしてその演技はエキセントリックな役になればなるほど輝きを増す。


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