ダ・ヴィンチWeb

作家やクリエイター、お笑い芸人、音楽アーティストなど、多彩なジャンルで活躍する人たちが、心に残る一冊をセレクトして、自身の言葉で紹介! 本を選んだ理由やそれぞれならではの視点を通して、本との新しい出会いや、読書の楽しみを届けます。


『横道世之介』 (吉田修一 / 文藝春秋)


『横道世之介』(文藝春秋)を読んで最初に思ったのは、「こういう友達いたな」ということでした。


吉田修一先生が描く世之介は、長崎から上京して大学生活を始めた青年です。1980年代の東京を舞台に、世之介と周囲の人たちの日常、そして時を経た彼らの姿が描かれていきます。


世之介って、特別に目立つわけでもないのに、なぜか見てしまう人物なんです。


男友達といるときは割と自分のペースなのに、女性が相手になるとちょっと格好つけたり、相手に合わせたりする。19歳や20歳くらいって、そういう時期だった気がします。本人は真剣なんだけど、周りから見るとちょっと面白い。そういう人間臭さが、僕は好きなんだと思います。


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