歌も踊りもてんでダメ…そんな戯女にあったのは“プロデュース”の才能! 王子と秘密の共闘で敵討ちを目指す中華ファンタジー
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とある国の王子と戯女。ふたりの関係は切なくも燃え上がる身分違いの恋人同士…じゃない!?
後宮を舞台とし、とある男を共通の仇として共に戦う。王子と戯女、ふたりの隠されし復讐劇の様子を描いた物語。それが『喜花坊の寵姫 恋と縁は宴より始めよ』(酒井さゆり:漫画、和知杏佳:原作、セカイメグル:キャラクター原案/KADOKAWA)だ。
楽宮とは、皇帝ほか国の政に携わる人々が開く宴席で、舞や芸事を披露する女性たちの職業。
そんな楽宮たちの住む喜花坊に、最近煌国の第一王子・央蓮がしきりに出入りしている。お気に入りの寵姫がいるのでは、という噂が、都ではまことしやかに囁かれていた。
そんな央蓮が訪れたのは彩琳という楽宮の元。彼女が噂の寵姫かと思いきや、実はふたりの間に色恋沙汰など一切なし。彼らは共通の仇・蘇司山の打倒を目論み、日々情報交換のために逢瀬を重ねていた。
楽宮にもかかわらず、歌も楽器も秀でた物がない彩琳。だがそんな彼女に、央蓮は“采配”の才を見出す。蘇司山転覆計画の重要な鍵として、彩琳もまたその才を磨いていく。