メズマライザーで注目されたボカロPによる新曲『オブソミート』ストレートな歌詞とEDMが融合した楽曲に「かっこええ〜」「音がおもしろい」の声
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文/村上麗奈
前作「メズマライザー」のキャッチーな曲調とMVが大反響を呼び、2024年のネットシーンを代表する1曲を作り上げたこととなったサツキ。ハイテンションながらどこか危なっかしい、かつ抽象的な歌詞の「メズマライザー」は、その歌詞とビビッドかつ不穏なMVをもとにしたリスナーによる考察も多く行われていた。
そんな前作を経たサツキの約半年ぶりの新作「オブソミート」は、打って変わって非常にストレートな歌詞の楽曲。EDMをベースに、アニメーションMVも相まって物語性を感じる構成となっている。
曲の始まり方や1Bのミクのボーカルの処理などからは「メズマライザー」のセルフオマージュを感じ取ることができることもあって、ところどころに前作を経た作品であることを勘ぐってしまう。
<とある一品を境に 突如、担がれ方だけ、三ツ星。>、<勝手な推知で、形成されていく、パブリック・イメージ。>といった歌詞は「メズマライザー」のヒットを作者の視点で見た風景のようにも思えるほか、<話題性だけが先行していて 碌に咀嚼せず嚥下か。>、<必死こき、拵えたメニューも、伝わらなけりゃ、無意味と同義?>との歌詞は、「メズマライザー」の受け取られ方、あるいは日々早いスピードで移ろっていくネットシーンの流行り廃りに対する思いのようにも受け取れる。
「メズマライザー」の残り香を感じ考察、推察から抜け出せなくなっているコメント欄まで丸ごと皮肉られているような気さえしてしまう、不思議なメッセージ性を含んでいる楽曲だ。
■information
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