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知念実希人が描く、新時代のがん治療をめぐる光と闇。医療サスペンス小説の続編『サーペントの凱旋 となりのナースエイド』

  •  ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年1月号からの転載です。


    知念実希人さん

     ナースエイドは、患者の食事介助やベッドメイキングなどを行い、看護師をサポートをする職業。医療行為は許されていないが、患者を一番近くで支える存在だ。そんな仕事にスポットを当てたのが、昨年刊行された医療サスペンス小説『となりのナースエイド』。今年1月には川栄李奈さんの主演でドラマ化され、こちらも好評を博した。


    取材・文=野本由起 写真=鈴木慶子


    「ナースエイドは、看護師が専門性の高い業務に集中できるよう、仕事の一部をサポートするスタッフです。ナースエイドがいない病院もありますし、あまりなじみがない職業かもしれませんが、大きな病院では看護師の負担を減らすために配備されています。ドラマではその仕事を描きつつ、オリジナル要素も入れて小説とは違った展開に。素敵なドラマにしていただき、ありがたかったです」


     それから約1年後、続編『サーペントの凱旋』が刊行された。知念さんによると、実はこちらの構想のほうが先にあったという。

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