思い切りとセンスに感心! キャラクターの好きな食べ物の設定から学んだこと/好きな食べ物がみつからない②
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『好きな食べ物がみつからない』(古賀及子/ポプラ社)第2回【全6回】
周りからどう思われるかも気になり、本当に好きな食べ物がわからなかったエッセイストの古賀及子さん。「好きな食べ物はなんですか?」この問いに、うまく答えられない人は多いのではないでしょうか。自分のことは、いちばん自分がわからない。どうでもいいけど、けっこう切実。放っておくと一生迷う「問い」に挑んだ120日を、濃厚かつ軽快に描いた自分観察冒険エッセイ『好きな食べ物がみつからない』をお届けします。デザインされたプロフィールにおける「好きな食べ物」
中学生の娘はサンリオのキャラクターであるポチャッコが好きだ。最近急にその魅力に気づいたのだという。
ある日、そろそろ寝ようかと横になると、隣の寝床から娘に「ねえ」と声をかけられた。
「ポチャッコの名前の由来、お母さん、知ってる?」
「えっ、知らない。なんだろう」