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平安時代の恋模様を現代に伝える「百人一首」の恋歌。和歌の背景にある切なくも熱いラブストーリーに触れる『新版 超訳百人一首 うた恋い。』

  • 新版 超訳百人一首 うた恋い。

     この国に、数百年のいにしえから伝わる数多くの文学作品。とくに平安時代は「源氏物語」ほか多くの名作を輩出した時代だが、同じ頃に作られ今なお愛される作品に、優れた和歌・歌を100首集めた秀歌撰「百人一首」がある。


     1人1首、100人の歌人の秀歌が集まった「百人一首」には、様々な題材の歌が収録されている。


     その中でも、「百人一首」の選者・藤原定家が選んだとされる歌の中から、とくに恋にまつわる歌をピックアップし、それぞれの歌にまつわる恋のドラマを解説したマンガ。それが『新版 超訳百人一首 うた恋い。』(杉田圭:漫画、渡部泰明:監修/KADOKAWA)だ。


     「百人一首」は当時歌の才人として名を馳せた藤原定家が、友人・宇都宮頼綱の別荘の障子を彩る和歌を選んでほしい、と依頼されたことが発端とも言われる。


     作品に収録される100首のうち、恋にまつわるとされる和歌は43首。その中には、あまり「百人一首」に詳しくない人でも知ってる!という歌もあるだろう。

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