NMB48 安部若菜「アイドルは“夢ハラスメント”を受けている」現役アイドルが芸能スクールを舞台に描く、理想の居場所とは?【インタビュー】
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NMB48の現役アイドルでありながら、小説家として処女作『アイドル失格』が大きな注目をあびた安部若菜さん。このほど2冊目となる小説『私の居場所はここじゃない』(どちらもKADOKAWA)を出版することになった。どのような思いを物語にこめたのか、お話をうかがった。
「芸能スクール」を舞台にアイドル経験を活かして描く
――まずはこの物語を書こうと思ったきっかけから教えてください。
安部若菜さん(以下、安部):1作目の『アイドル失格』では自分のアイドル経験を思いっきり詰め込んだ話を書きましたが、2作目をどうするかすごく迷ったんですね。やっぱり自分のアイドル経験はどこかに活かしたいと思ったので、それで「芸能スクール」を舞台にしようと決めて、そこから「夢」を目指す物語にしました。
夢というのは自分の中でもすごく大きなテーマで、「アイドルになりたい!」と思ってオーディションを受けて夢を叶えたものの、実際になってみたその先でいろいろ思うところがあって。なので、夢の明るい面とちょっと暗い面と両方を描きたいと思ったんです。