ダ・ヴィンチWeb - ワラウ

【井田千秋氏インタビュー】漫画執筆で自問自答の嵐!? 注目作家の初のエッセイ漫画『ごはんが楽しみ』のこだわりとは?

  • 生活に欠かせない「衣食住」。他の人がどんな「衣食住」で暮らしているのかは興味がわくところだ。要素の一つである「住」に着目し、さまざまな家とその住人がどんな暮らしぶりなのかを描いた『家が好きな人』は、「このマンガがすごい! 2024 オンナ編」で7位にランクインし、話題を集めた。描いたのはイラストレーターとして活躍する井田千秋さん。そんな井田さんが初のエッセイ漫画『ごはんが楽しみ』を2024年10月に上梓。温かみのあるタッチで描かれたイラストを見ていると自然と食欲がわいてくる一冊に仕上がっている。井田さんに本作執筆にまつわるこだわりなどを聞いた。


    ごはんが楽しみ

    ごはんが楽しみ

    淡々とした語り口と見応えのある絵。読後感よいエッセイ漫画


    ――本作は井田さんにとって初のエッセイ漫画ですね。執筆のきっかけを教えてください。


    井田千秋さん(以下、井田):エッセイ漫画を描いてみませんか、と担当編集さんからお声がけをいただいたのは、実は『家が好きな人』より前でした。その頃は自分自身を描くことや、漫画の難しさに直面して挫折を経験していた時期でした。その後、『家が好きな人』を描いたことで、拙いながらも、生活の様子を絵で描くことや、漫画を作ることのおもしろさが少し分かってきました。その上でエッセイ漫画に改めて挑戦できたことは、担当編集さんをとてもお待たせしてしまいましたが、結果的に良かったなと思っています。

    続きを読む