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結婚に性愛は必要か? 独身貴族生活を守るために“友情結婚”したふたりの、ハッピーな毎日

  •  独身時代に、「誰か素敵な人と結婚したいな」と願う人は多い。しかしなかなか満足いく相手と出会うことができず、「かと言って、世間体を取りつくろうためだけに愛のない結婚をするのも…」と最後には悩んでしまう。そんなどっちつかずの状態にさいなまれた経験は、誰しもあるのではないか。


    『結婚独身貴族』(村田モト:作画、朝比奈夕菜:原作/KADOKAWA)は、周りからの結婚のプレッシャーに悩まされるアラサーの主人公が、利害の一致から友人と結婚をするマリッジコメディ。結婚に性愛は必要なのか?という根源的な問いに、ひとつの回答を提示してくれている作品だ。


     ヒロインの小鳥遊透子(たかなしとうこ)は歯医者で働きながら、推しの舞台を観に行ったり、推しの本を作ったりと精力的にオタ活をしている。結婚願望はないけれど、周囲からの結婚のプレッシャーに悩まされている29歳だ。


     彼女の10年来の親友が永田晴久(ながたはるひさ)。芸能人かと見まがうほどのイケメンで、極度の草食系。周囲の女性からつぎつぎと言いよられることに辟易していた。

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