官能小説家の叔父が子育て参戦!男子3人と赤ちゃんのドタバタ子育て奮闘記
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母が突然、長期入院することになった花城家。生まれたばかりの弟・実の面倒を看るために父親の花城護がヘルプを求めたのは、教育に悪影響(!?)なイケメン官能小説家の叔父・千夜だった。そうやってはじまった男4人の暮らし。ドタバタしながらも育児に奮闘する家族の絆を描いたのが『育オジ×ベイビー』(ねてる/KADOKAWA)だ。
「たっぷりと俺好みに仕込んでやる。お前の二人目のパパとしてな」と驚くようなセリフと共に登場した千夜は、官能小説家らしい独特の言い回しで笑わせる。「だったらいっそ、俺が眠れなくしてやろうか?」と耳元で囁きながら、怪談を聞かせるなどイケメンな振る舞いゆえの笑えるシーンが多い。
変わりものの家族を前に、一歩引いてツッコミ役に回ることの多い陽も、可愛い弟・実の前だとキャラが変わってしまう。例えば、体育祭のシーン。実のスタイには、「おにいちゃん がんば」の文字が書かれていて、それを見た陽は、弟の応援に感極まり、全力で走り出し、気づけば徒競走で1位に――。そんなふうにドタバタしながらも、3人で力を合わせて育児に奔走する姿が微笑ましい。
2巻では、文化祭でメイド喫茶の店員役を引き受けることになる陽。メイドをやることに対する抵抗感、家族が見にくる恥ずかしさ、仲間の妬みなど、陽の葛藤と成長が描かれている。家族としても、大きく成長する展開があるので注目してみてほしい。
官能小説家の叔父、子煩悩な父、理性的だが弟には甘い兄、予測不能な赤ちゃんと濃い男子たちが紡ぎ出すコメディに癒される一冊だ。
文=ネゴト / 森ソタカ
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