「歴史物はいつ“ホイッスル”が鳴るのかわからない」新選組を13歳の少年目線で描いて大人気! 『DAYS』安田剛士の幕末歴史群像劇『青のミブロ』インタビュー
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アニメ化もされた人気サッカー漫画『DAYS』の作者・安田剛士先生が現在「週刊少年マガジン」で連載中の『青のミブロ-新選組編-』(講談社)は、新選組が題材の歴史物である。その第一部に相当する『青のミブロ』は壬生浪士組が「新選組」を名乗るまでの物語を描いて好評を博し、2024年10月19日からは読売テレビ・日本テレビ系列でアニメ化、2025年1月11日には第2クールがスタートする。オリジナルキャラクターである主人公・ちりぬ におの目線を通じて描かれる新しい新選組像は、どのように生まれたのか。新時代の幕末歴史群像劇の創作秘話を作者に伺った。
――安田先生が以前「月刊少年マガジン」で連載していた『黒猫DANCE』は主人公が沖田総司でした。安田先生にとって、新選組とはどのような存在でしょうか。
安田剛士先生(以下、安田):僕は東京都日野市の出身なんです。新選組副長の土方歳三や六番隊長の井上源三郎の出身地ですね。日野市は新選組をまちおこしの題材にして「新選組のふるさと」とPRしているので、僕も幼い頃から新選組に親しんで育ちました。僕が小さい頃はまだ自然も多くてホタルなんかも見られましたから、「新選組の人たちもこの景色を眺めていたのかな」なんて思っていましたよ。