結婚したい39歳女が出会ったのは最低クズ男!ウソまみれの恋を描いたコミックをレビュー
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結婚をしない選択をする人も増えたものの、幸せな結婚や、好きな人の子どもを産むことに憧れる人も多いはず。
年齢も考慮すると後がない! そんな焦りの中で恋人を見つけたとある女性の悲劇の物語、それが『結婚したい39歳の私と最低クズ男の最悪なウソ』(ミロチ/KADOKAWA)である。
主人公・春子は7年付き合った彼氏と別れた39歳。結婚・出産を理想とする中、背水の陣でマッチングアプリに挑んだ。その中で出会ったのが同い年の男性・晃平。意気投合し、あっという間に恋人関係になり、順調に交際は進んでいた。
しかし週末の約束をズラされたり、デートを頻繁にドタキャンされたりすることが続き、徐々に彼へ不信感を募らせていく春子。その訳を聞くと、晃平は実家の母に関する言い訳を重ねる。だが、急な帰省でデートをキャンセルされたある日、晃平の住んでいるマンションに車が停まっているのをたまたま見てしまい…?といったあらすじとなる。
付き合う男性たちには常に何らかの問題があり、悪い男性にばかり惹かれてしまう。そんな“ダメ男”を選んでしまう女性はいつの世も一定数存在するが、本作の主人公・春子はまさにそんな女性の典型例とも言えるタイプだ。
なぜ疑問に思ったことをすぐ相手に聞かないの…? 相手のことばかり尊重しないで、イヤなことはイヤって言えばいいのに…。
彼女の挙動を見てそう思う一方で、彼女の「相手に嫌われたくない」という気持ちや相手を思っての行動には、少なからず共感できる。将来を共に考えるには、あまりにも怪しすぎる彼氏・晃平。彼が春子に隠していた事実とは? そして、そんな最悪な男と付き合ってしまった春子の行く末は。人生の一大イベント・結婚を目前にした泥沼劇。その結末は、あなたの目で確かめてほしい。
文=ネゴト / 曽我美なつめ
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